デ・リーフデ会

ハンス・ブリンクマン氏講演会

日時 2017年3月14日(火)
場所 昭和館、戦傷病者資料館「しょうけい館」(九段下)
ハンス・ブリンクマン氏による講演は、12歳時の自伝Monkey Danceに基づく1944~1945年の飢餓の冬の体験談であった。オランダはD-day後も独軍の占領下にあり、国民は友軍と独軍による戦禍と、独体制下の食料と燃料封鎖に苦しみ、多くが犠牲となった。
ブリンクマン氏の住んでいた瀟洒な住宅地ヴァセナーにあった独軍V2ミサイル移動式発射台と、その攻撃を目指した英軍爆撃戦闘機スピットファイアや木製タイヤの自転車等、数々の画像、及びチューリップ球根や雄牛の頭を食べた話は、講師の優れた話術と朗読術によりオランダ人のお母様方5名を含む45名の聴衆を魅了した。
ブリンクマン氏の敬愛する父上は独占領軍の裏をかき、命の危険に脅えつつも必死に家族と16人の従業員の命を繋いだ筋金入りのオランダ人であった。戦時下で育まれた父上と老ドイツ兵との心温まる逸話で終結した戦争体験談は、戦争博物館への良きいざないとなった。
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