日蘭協会 イベント詳細

『ゴッホ展 巡りゆく日本の夢』関連 ルイ・ファン・ティルボルフ教授講演会

日時 2017年10月26日(木)
場所 富士フイルム本社ホール

10月26日(木)、富士フイルムホールディングス本社ホールにて、アムステルダム大学教授でゴッホ美術館学芸員のルイス・ファン・ティルボルフ教授による講演会「ファン・ゴッホと日本」を39名の方にご参加いただき開催しました。
先生はゴッホの専門家でいらっしゃいます。19世紀末、ゴッホはパリ滞在中に約660点の浮世絵を入手しました。オランダで厳格な原始主義の影響を受けたゴッホは、南仏に滞在し穏やかな原始主義に目覚めます。修行僧の如く生きることを理想としながらも、明るく色彩豊かな約束の地・日本を表現しました。自然の要素を装飾的にあしらい、ヘリコプターからの目線で、緑色の水面のように平板に、かつ重層的な色彩を用いることで、「浮世絵のような」独自の構図の絵画を実現しました。南仏滞在以後に、版画美術の影響でスタイルが変わり、芸術家ゴッホが生まれたと言えます。先生のお話とともに映しだされる浮世絵とゴッホの作品の画像資料の対比により、日本に憧れたゴッホについて理解を深める貴重な機会となりました。
講演会の後には懇親会が開かれ、参加者は教授との会話を楽しみつつ、会員同士親睦を深め賑やかに交流を行いました。

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